「緊急事態宣言」「東京アラート」共に解除され、県をまたいだ移動に関しても制限が解除されました。
第二波が来るという予想もされていますが、世間の自粛ムードも一気に緩和されている状況です。
学校への登校も再開し、会社員の方に関してもリモートワーク期間が終わったという声も多く聞きます。
アフターコロナにたどり着いたわけではありませんが、このwithコロナの状況で、飲食店が取るべき戦略はどのようなものになるのでしょうか?
お客様の考えや、ニーズを基準に考えてみましょう。
飲食店で食事をすることにお客様が感じる不安

コロナ禍による政府の発表やメディアの報道で、飲食店は「感染リスクのある場所」という認識が広く行き渡ってしまいました。
実際に、3月〜5月に関しては多くの方が外出自粛し、ステイホームを遵守していました。
その間、飲食店に訪れる人は多くはなく、来店される方もテイクアウトでの利用がメインという状況。
この流れは現在では緩和されたものの、引き続き多くの人の中では「飲食店で食事をすること」に対する不安が残ってしまっています。
そのため、今後、これまでと同じような経営方法での飲食店営業は成り立たないと考えられます。
実際に内閣府の「4月消費動向調査」でも、消費者態度指数(季節調整値)の数値は前月比9.3ポイント低下の21.6ポイントとなっており、消費者心理の判断を「急速に悪化している」と発表しています。
また、全米レストランチェーンの分析を行なうTechnomic社も、以下の調査結果を発表しています。
顧客動向調査「コロナ収束後、レストランを利用しますか?」のデータ。
https://www.technomic.com/
レストランを「すぐにでも利用する」と答えた人は全体のわずか8%に留まった。その他うち13%が「1週間から2週間後くらいに利用したい」と答え、「1ヶ月以降」が20%、半数以上となる58%の人は「1ヶ月以上は経ってから利用したい」と回答している。レストランの利用希望は若年層ほど早い傾向にあり、ミドル・高齢層ほど遅い傾向になっている。
これらのデータからもコロナが落ち着いたからといって、多くのお客様がすぐに飲食店を利用するとは限らないことがうかがえます。
このようなお客様の不安を軽減し、より気軽に飲食店を利用できるにはどうしたら良いのでしょうか?
お客様にはどんなニーズがあるのか?
当たり前のことですが、飲食店にとって、beforeコロナとwithコロナ時代の間で変わったことといえば、「ウィルスへの感染への不安があるかどうか」のみです。
withコロナ時代の基本的な戦略は、このウィルス感染への不安をいかにして取り除くことができるかがキモになってきます。
清潔な状態であることをアピールする

お店がコロナウィルス対策をしていることを、しっかりとお客様に認識してもらうことが重要です。
多くのお店が清潔さをアピールしている中で、ここをアピールできていないと無意識にお客様から敬遠されてしまう可能性があります。
・店内除菌、換気していることを表に貼り出す
・テーブルやカウンターなど、顧客が素手で触れる箇所の消毒の徹底
・可能な限り窓や扉をオープンにして、テラス席なども設ける
・従業員のマスクや手袋着用の義務化
お客様との接触を軽減する

店内に消毒液などを配備しておけば、お客様と触れたところで感染リスクとなることは少ないと思われますが、お客様は誰かと触れること自体に敏感になっている状況です。
・オンラインでの注文や決済の対応
・電子決済やクレジットカードなどキャッシュレスの利用促進
・デリバリーサービスの提供(電話、UBER eats など)
・商品受け渡し専用カウンターなどの設置
これらは海外でも、営業再開にあたってお客様の安全を確保するための対策として実施されている項目でもあります。
今後の飲食店には、デリバリーや店内空間の変更といった、店舗側におけるオペレーションの見直しを行ないながらサービスを展開する必要が求められます。
with(アフター)コロナの飲食店の在り方
少しずつ飲食店への客足も戻りつつある現状ですが、対策していることをお客様に認識してもらえるかどうか、新しいオペレーションに取り組めるかどうかで客足が復活するかが決まってくることと思います。
まずは、感染対策をしっかり実行することでお客様も従業員も安全に飲食店を利用できるようにすることが重要ですね。
感染対策ができているお店は安心感も与えられるので、リピート利用もされやすくなります。
また、今後はデリバリーやテイクアウトも定着していくことと思います。
新しいオペレーションに取り組むに当たって、まずはお客様に、自分のお店の取り組んでいることや最新の情報を知ってもらうことがより大切になってきます。
もし、まだ情報発信がうまくできていないということであれば、SNSやホームページを活用することで効率的にお客様に知ってもらうことができるので、お店の情報発信に少しでも興味があればぜひお気軽にお問い合わせを頂けますと幸いです!